あるレッスン生のおはなし。
むかしむかし、Y社の幼児向けグループレッスンを受けていたSくん。グループレッスンに馴染めなくて興味がわかず、もう辞めさせようか、、、と悩んでいた親御さんが「先生に個人レッスンをお願いできませんか?」とご相談いただき、年長さんの時にピアノ個人レッスンをスタートした。
指の練習、音読み、レパートリー、、いろんなアプローチをしながらゆっくりペースでレッスンをスタートしたものの、数ヶ月経ってもなかなか興味が湧かない。
使う楽器はピアノでもエレクトーンでも、音楽表現に必要な感受性やスキル(指のテクニック等)を育てることはできるので、使う楽器をピアノからエレクトーンに変えてみた。
エレクトーンは、弦楽器、管楽器、打楽器、シンセ系の音など、何百種類ものいろいろな音が出る。テクニックが足りない時期は、演奏する時の補助機能も使える。
耳からさまざまな音楽を入れてあげることで、興味が湧き感性もムクムクと育っていく。
エレクトーンに転向したSくんは、発表会や他の生徒さんたちとのアンサンブルなどを経験しながら音楽で会話する楽しさを知り、技術も上達し、感受性も豊かになり、高校生になった今、音楽が自分の人生になくてはならないものに。
今は、ピアノも楽しんで弾いている。ポップスも大好き、ジャズにも興味が湧き「jazzもやりたい!」と目がキラキラしている😊
(余談ですが、学校の成績もとてもいい生徒さんです👍✨)
あんなにピアノが嫌いだったSくんが、
昨日は2時間もレッスンしたのに、疲れた様子もなく、アドバイスの演奏を真剣に聞き、何度も反覆練習していて、レッスンが終わる頃にはハーフペダルの感覚もなかなかいい感じに。
これを、読んでくださった方に。
すぐに結果が出ないからとあきらめないでください。人は成長します。かならず変わっていきます。育っている技術や感性は続けることで必ず突き抜ける時が来るのです。
「音楽は人生の糧や支えになる」
信じてついてきてくださいね。
生徒さんが音楽にのめり込んで楽しんでいる姿が何よりも嬉しい。
「音楽でシアワセの伝道師になる」
という私の想いはこれからもずっと続きます。
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